私は子供の頃から便秘症でした。ストレスが多かった時期には最長で1カ月ほとんど出なかったこともあります。そのときは便秘のために腰が痛くなりました。

今までいろいろな方法を試し、以前はアローゼンを愛用していました。しかし、長期に使用すると大腸黒皮症になったり、次第に利かなくなったりすると聞き、副作用の少ない方法を探しました。

そして行きついた私にとっての特効薬は、一般的には便秘の薬として使用されていない漢方薬でした。「これが効く人は他にもいるはず。それならばこの効果をもっと広めたい」と思い、この漢方薬を中心とした私の便秘対策をご紹介します。

私の便秘対策図

便秘対策図

快便期

漢方薬「桂枝加竜骨牡蛎湯」を1日1回飲みます。「桂枝加竜骨牡蛎湯」は私にはとても効果があるので、常用しています。

「トイレに行く習慣」と書いていますが、実際にはトイレに行くことを忘れてしまったり、忙しくて行けなかったりすることもあります。特に快便だと油断してしまいますが、トイレに行く余裕がないことが、便を出にくくする一つの要因であることは間違いありません。トイレに行く程度の時間と心の余裕は持っていたいと思います。

日頃の生活で気をつけたいのは、規則正しい生活。睡眠時間が短かったり、夕食が21時以降になったりすると体のリズムが崩れるので、便秘がちなときはとくに気をつけるようにしています。

便が出にくくなり始めたとき

・「桂枝加竜骨牡蛎湯」を1日2回飲む
・就寝時うつ伏せになり、お腹の下に置いた拳で腸を刺激する

それでも、便の量が少ない、もしくは出ないとき

・「桂枝加竜骨牡蛎湯」を1日3回飲む
・うつ伏せでお腹刺激は継続

最後の手段

・「ビフィズスロンガム+テアニン」を1日1回飲む
・「桂枝加竜骨牡蛎湯」は継続
・うつ伏せでお腹刺激も継続

今のところ、これで解決できています。それぞれの方法を解説します。

慢性化させないためトイレに行く習慣をつける

便秘対策はいろいろありますが、最初に心掛けたいのは、便秘を慢性化させないこと。

トイレ便器のイラスト
便秘を慢性化させないためには、トイレに行く習慣をつける。例え忙しくても一息ついてトイレに行く、便意がなくてもトイレで踏ん張る!

これは基本だと思います。そして「出なくなっても数日なら大丈夫」などと思わず、すぐに対策をとることも重要です。

「桂枝加竜骨牡蛎湯」が便秘に効くかも!?

いろいろな方法を試した結果、最も自然に便通がよくなったのは漢方薬「桂枝加竜骨牡蛎湯」でした。他の目的で飲み始め、本来の目的ではない慢性的な便秘に効果があることに気付いたのです。下剤を使用したときのように柔らかすぎることなく、いい状態の便が気持ちよく出ます。

高齢になり便秘に悩んでいた家族にも、これを勧めたことがあります。血が繋がっているので体質が似ているのでしょう。「ほんとに困ったときはあれに助けられた。飲むと堅い便が柔らかくなるようだ」というのが家族の感想でした。

ただし、この漢方薬に含まれる甘草は血圧を上げる作用があります。血圧が高めの方は、血圧に変化がないかを確認しながら飲んだほうがいいでしょう。

漢方薬の効果は体質により違いますが、体質や便秘のタイプによっては「桂枝加竜骨牡蛎湯」が有効な方もいるはずです。

私は、桂枝加竜骨牡蛎湯が自分の便秘に効くことを医師に伝え、漢方薬を扱う診療科で必ず処方してもらっています。

漢方薬ツムラ26
漢方薬について
漢方薬の効き目は体質によって異なることをご承知おきください。また、市販の漢方薬を購入する場合は、服用にあたっての注意事項をよく確認することをお勧めします。

ビフィズスロンガム+テアニンでビフィズス菌を増やす

便が出なくなり何日も経つと、さらに出にくくなってしまいます。便秘がひどすぎて、桂枝加竜骨牡蛎湯も効かないときの最後の手段が日本予防医薬の「ビフィズスロンガム+テアニン」です。実際は「桂枝加竜骨牡蛎湯」と「ビフィズスロンガム+テアニン」を併用します。一週間くらい微量しか出ていなくても、飲み始めて数日で気持ちよく出ます。

「ビフィズスロンガム+テアニン」は、500億個のヒト由来のビフィズス菌を含んでいるため、お腹がゆるいときにも有効なようです。イミダペプチドと同じ日本予防医薬の商品で、イミダペプチドの良さがよくわかっているので「ビフィズスロンガム+テアニン」も信頼して飲んでいます。

うつ伏せでお腹を刺激する

NHKの番組「ガッテン」で紹介されていたのが、うつ伏せになりお腹を刺激するこちらの方法です。
NHK ガッテン!「出た!「便秘」新対策で劇的改善SP」
このリンク先の「大ぜん動を促して便秘を解消する方法」の1.と2.を実践しています。私の場合、それで十分に効果があるので、3.の「体を左右に転がすように傾ける動きを5往復行う」は省略しています。

具体的な私のやり方
お通じが悪くなりそうなとき、寝るときにうつ伏せになり、おへその辺りに枕を置きます。枕を置くのも億劫なときは、握った手をおへその辺りに置きます。便秘でお腹が張っているところに拳などを当てると最初は痛みを感じることもありますが、私の経験ではそのままにしておくと、当てた部分の痛みはだんだんなくなります。

拳を使うと、手の方が痛くなるかもしれませんので、その場合は、やはりクッションや枕など、他の物を使って下さいね。

体の外から腸を刺激する方法なので、ご自分に効く薬と併用するのがお勧めです。

「麻子仁丸」と「大建中湯」

「桂枝加竜骨牡蛎湯」の効果を知る前に、便秘に効果があるとされる漢方薬も試しました。「麻子仁丸」と「大建中湯」です。

「麻子仁丸」は私の体質にあわず、水状の下痢になってしまいました。医師には「高齢者にも出す漢方薬なのに、これで下痢になるとはよほど腸が弱いですね」と言われたので、程よく便秘が解消する人もいるのでしょう。

「大建中湯」は最初多少の効果を感じましたが、私には、継続的かつ明らかな効果はありませんでした。一般に便秘に効くと認識されている漢方薬ですが、やはり個人差があるようです。

「センノサイド」と「マグミット」

頑固な便秘で悩んでいた80歳の私の家族は、病院で「センノサイド」と「マグミット」を処方されていました。ところが、これらの薬では自然な排便とはならず、急にトイレに行きたくなることがしばしばあったようです。そのため、外出を躊躇するようになってしまいました。

「センノサイド」の副作用を調べると、「効き目が悪くなってきたからと、安易に増量を繰り返していると、体が下剤に頼りがちになり自然な排便が困難になってしまいます」という情報もあります。

私の理想は、”体にやさしく自然に近い方法” なので、通常処方される薬は、普段の対策が全て効かなかったときだけ、と考えています。

普段飲まない薬は、一回飲むだけで効果が絶大!というメリットもあります。実は一度試したとき即効性を実感したので、一般の処方薬はいざというときにとっておき、できれば使わない、という方針です。

長い便秘状態のあと発見された大腸ポリープ

健康な腸のイラスト
1カ月も便秘に苦しんだ後、大腸がん検診で初めて要再検査となってしまい、内視鏡検査でポリープが見つかりました。便秘との因果関係はわかりませんが、危険因子は排除するに越したことはありません。

今回の対策に加え、今後は便秘が慢性化しないよう強いストレスは避け、良い状態をキープしたいと思います。